湿度計がセンサー式になるまで

湿度計は気象を観測したり、空気中の水分をコントロールしなければならないときなど、様々な用途に使われます。

かつては植物や人の毛が湿度によって一定の変化をすることに目を付け、それがそのまま湿度計に用いられたりもしました。その他にも化学製品を素材に用いると、より安定するようになり、現代でも簡単な湿度計には使われることがあります。数ある種類の中でも特に主流なのが乾湿計というもので、日本の各地に設置してある百葉箱に入っているのもこのタイプです。

一般的な温度計と同様の乾球温度計と、水で濡らした状態の湿球温度計の2種類を使用します。空気が乾燥していると水が多く蒸発されるという性質を利用して、気化熱によって奪われる温度を比較して湿度を導き出すものです。そんな湿度計も電子機器の発展によってセンサーを使用して測定できるようになり、乾湿計とは異なる機能が搭載されています。そこにもまた電磁波を使用したりコイルを用いた仕組みなど様々で、目的に合わせて選ばれます。

センサーに広く共通している点は、電気によってコントロールが可能であるということで、一つひとつをチェックしなければならない乾湿計とは違います。現在ではその電子式の湿度計も取り立てて珍しいものではなく、エアコンや乾燥機などの電気製品に広く使用されています。また測定方法を選ばないのであれば、センサーだけの半導体部品は数百円程度で手に入れられるほどの手軽さです。

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